ナンパに対する男性と女性の受け取り方の違いは、今までの男尊女卑思想の背景と共通している、だからこそ面白く、惨い。
男性から見たナンパ
男性はナンパされることを「名誉」だとか「ラッキー」だと思ってる人が多い。
単純に力関係とか、性の捉え方がズレてるからなんだけどね。
まず、男性は「自分は力で負けない」とか「何があっても大丈夫」みたいな自信があるから、ナンパされても怖さを感じないわけ。
あと、男性ってナンパされると「自分は魅力的に見えてるんだ」って、勝手にいい気分になるんだろうけど、それって異性に性的に見られることをプラスに捉えてるからなんだよね。
男は「可愛いな」とか「美人だな」ってちょっとでも思えば、相手が誰であれ「ワンチャンありかな」とか軽く考えちゃうところがある。
だから、ナンパが受け入れられるかどうかって、ただのコミュニケーションの違いじゃなくて、性別による力関係の違い、性的な価値観のズレが大きく関わってるんだよね。男性は「俺が声かけられるのはモテてる証拠」とか思うかもしれないけど、女性にとってはただの迷惑か、最悪の場合は恐怖の対象でしかないことも多い。
結局、ナンパって男性側の「俺は問題ない、むしろラッキー」っていう無自覚な自己中心的な発想が背景にあるんだよね。だから、男性はナンパされることを名誉と感じるかもしれないけど、そもそも相手の気持ちや立場を全く考えてない証拠。少しでも女性の視点を理解する努力をしないと、このズレは埋まらないよ。
相手の視点を理解するって、基本的なコミュニケーション能力のはずなんだけどなあ。
女性から見たナンパ
一方で女性側は、ナンパされると嫌悪感が先に来るんだよね。
「俺に従え、さもないと…」って威圧も感じる。
女性にとってナンパは単なる不快感と恐怖の対象にしかならないんだよ。
声をかけられた瞬間、生きるか死ぬかの戦いになりかねないから警戒心がMAXになる。
それも当然で、男性に筋力で勝てないから。
女性の筋力の最盛期は20代〜30代だけど、その筋力と拮抗する男性は11〜13歳、もしくは70代〜80代。
当然ナンパしてくるような男には筋力で負ける。
しかもナンパを断ると逆ギレする男も多いし、暴力事件もよく報道されている。
こっちは「何されるかわからない」って常に警戒心が働いてるわけ。
それなのに「なんで楽しめないの?」とか言われても、そりゃ無理な話だって。
さらに、ナンパする男のほとんどは、女性との性行為をまるでトロフィーみたいに扱ってるのがミエミエ。
誰と寝たかとか、どれだけの人と関係を持ったかが「実績」だとでも思ってるのかな?
そんな考え方がもう時代遅れすぎるし、どんなに遅くても中高生で卒業するべき価値観。
いつも見知らぬ異性から「性的な目」で見られてるっていう圧を感じながら過ごすストレス、男性側は全然わかってない。
筋肉ムッキムキの大きい男性から性的に迫られて力で勝てない、無理やりって経験をしないかぎり理解できないのかもね。
温度差
結局、ナンパされることに対するこの温度差は、性別による力の不均衡や、社会的な背景が大きく影響してる。
男性は「俺は大丈夫」「襲われない」っていう安心感の中で生きてるけど、女性にとってナンパは常に身の危険と隣り合わせ。
少しでも相手の視点や気持ちを考えられたら、このズレはすぐにわかるはずなんだけど、そういう視点を持たないからこのズレが埋まらない。
ナンパが「軽い遊び」じゃ済まされないってこと、いい加減理解してほしいもんだよね。
そもそも条例違反だし、外国では普通に性犯罪として扱われている。
外国でのナンパの扱いは性犯罪
1. アメリカ(ニューヨークとか)
アメリカではナンパがしつこかったり、嫌がらせっぽいと「迷惑行為」として扱われることがある。状況によってはセクハラとか軽犯罪(Disorderly Conduct)として訴えられるんだよ。罰金とか軽く拘留されることもあるし、場合によっては刑事訴追までいくこともあるから結構厳しいよね。
2. フランス
フランスは特に厳しくて、2018年に「ストリートハラスメント」を取り締まる法律ができたんだ。ナンパで相手が不快な思いをすると、即罰金!750ユーロ(日本円で10万円くらい)取られるし、しつこいともっと重い罰則が追加されることもある。公共の場での嫌がらせ行為が明確に違法なんだよね。
3. イギリス
イギリスでも、ナンパが度を越すと「アンチソーシャル・ビヘイビアー法」っていうのに引っかかることがある。罰金取られるし、場合によっては保護観察とか短期間の拘留になることもあるんだ。迷惑行為には結構敏感だよね。
4. オーストラリア
オーストラリアも州によって違うけど、メルボルンとかだとナンパのしつこさは許されない。公共の場でしつこくすると、罰金や社会奉仕活動、時には拘留されることも。ここも結構厳しいよ。
5. カナダ
カナダは「刑法ハラスメント」に当たることがあって、これもなかなか厳しい。場合によっては最大10年の禁錮刑もありえるんだよね。迷惑な行為がエスカレートすると、実刑になることもあるってこと。
どの国も共通してるのは、相手の気持ち無視してしつこくするとすぐ法律に引っかかるってこと。
ナンパが軽いノリとか楽しいことって思ってると、罰金どころか犯罪者扱いされる可能性が高い。特に女性の安全を守るために、こういう法律が厳しくなってるんだよね。
日本でももうちょっとこの辺、見習ってほしいよね。